シックハウス症候群とは
確立された単一の疾患ではなく、建物に由来する様々な「健康障害の総称」です。
住宅の高気密化などが進むのに伴い、建材等から発生する化学物質などによる室内空気汚染によって引き起こされます。
その症状には、以下のようなものがありますが、人によって個人差が大きく、同じ部屋にいるのに、まったく影響を受けない人もいれば、敏感に反応してしまう人もいます。
〈各部位による症状〉
部位 |
症状 |
目 |
涙目・チカチカする |
鼻 |
刺激感・乾燥・鼻水 |
喉 |
乾燥 |
口 |
唇の感想・咳 |
頭 |
めまい・吐き気・頭痛・疲れやすい |
肌 |
じんましん・湿疹 |
シックハウス症候群の原因
住宅の高気密化・高断熱化などが進み、化学物質による空気汚染が起こりやすくなっているほか、湿度が高いと細菌、カビ、ダニが繁殖しやすくなります。それだけではなく、一般的な石油ストーブやガスストーブからも一酸化炭素、二酸化炭素、窒素酸化物などの汚染物質が放出されます。たばこの煙にも有害な化学物質が含まれています。シックハウス症候群は、それらが原因で起こる症状です。
〈揮発性有機化合物における室内濃度指針値〉
揮発性有機化合物 |
室内濃度指針値 |
ホルムアルデヒド |
100 μg/㎥ (0.08 ppm) |
アセトアルデヒド |
48 μg/㎥ (0.03 ppm) |
トルエン |
260 μg/㎥ (0.07 ppm) |
キシレン |
200 μg/㎥ (0.03 ppm) |
エチルベンゼン |
3800 μg/㎥ (0.88 ppm) |
スチレン |
220 μg/㎥ (0.05 ppm) |
パラジクロロベンゼン |
240 μg/㎥ (0.04 ppm) |
テトラデカン |
330 μg/㎥ (0.04 ppm) |
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揮発性有機化合物 |
室内濃度指針値 |
クロルピリホス |
1 μg/㎥ (0.07 ppb)
但し小児は
0.1μg/㎥(0.007 ppb) |
フェブカルブ |
33 μg/㎥ (3.8 ppm) |
ダイアジノン |
0.29 μg/㎥ (0.02 ppb) |
フタル酸ジ-n-ブチル |
17 μg/㎥ (1.5 ppb) |
フタル酸ジ-2-エチルヘキシル |
100 μg/㎥ (6.3 ppb) |
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